断捨離のため、出品します。
写真でお分かりのように アッパー、 ヒール、インソール等、きれいな状態です。シューツリーは付きません。純正ツリーサイズ9は別売です。ご入り用の方はコメントください。
「バッキンガム」は、エドワード・グリーンのラインナップにおいて、エレガンスとリラックスが高度に調和したモデルです。一般的に同ブランドのローファーといえば「ピカデリー」がその代表格として語られますが、バッキンガムはより複雑な意匠と伝統的な装飾性を備えています 。特に、「909ラスト」は、現代的なシャープさと古典的な曲線美を併せ持つ非常に特殊なラストであり、これに「エドワーディアンアンティーク」というエイジングの魅力が最も際立つカラーが組み合わさることで、市場においても独自の価値領域を形成しています。
バッキンガムは、コインローファーの基本形式を継承しつつも、エドワード・グリーンが誇る「スキンステッチ」や「ライトアングルステッチ」に代表される高度な手縫い技術が随所に散りばめられた傑作です 。ピカデリーがミニマリズムを追求した「引き算の美学」であるならば、バッキンガムは英国の伝統的な装飾を現代のフィッティングに落とし込んだ「足し算の調和」と言えます。サドルの形状、モカ部分の盛り上がり、そしてヒールカップの美しい曲線は、エドワード・グリーン特有の立体的な造形を際立たせています。特にエドワーディアンアンティークの個体においては、これらの凹凸部分にアンティーク・フィニッシュによる濃淡が生まれ、単一色では表現できない深い陰影を演出します。
バッキンガムに採用される「909ラスト」は、同ブランドの中でも「細身でスマートなシルエット」を実現するために開発された比較的新しい世代のラストです。
909ラストの最大の特徴は、その極限まで絞り込まれたウエスト部分と、小ぶりなヒールカップにあります 。多くの日本人の足型にとって、英国靴の難所は「踵の抜け」ですが、909ラストは踵を包み込むようにホールドする設計がなされており、ローファー特有の「歩行時の浮き」を最小限に抑え、日本人向きのラストと言えます。